ANAカードのマイル移行手数料について

ANAカードはポイントをマイルに移行するときに移行手数料というものを払わなければいけません。この移行手数料が無料なのはANAアメックスのゴールド、JCB ANA ワイドゴールド、学生用カードのみになります。そしてそれ以外のカードは、ポイントをマイルに交換する際、10マイルコースと5マイルコースのどちらかを選ぶことになっています。5マイルコースは無料ですが10マイルコースは有料です。

ANAアメックスにはマイル交換にコースはなく、移行するたびに6,000円(税抜)払う仕組みなっています。ポイントをマイルに交換したいときに入会すればOKで、しかもポイントの有効期限(3年間)までに交換すればいいので、最初の2年半ほどは移行コースに入会せずこつこつとポイントを貯めることに励み、3年目になった際に一気に交換すれば移行コースの年会費は一回で済むことになります。そうすれば結果的に12,000円分は得をするということになります。

では二つのコースに分かれているJCBのANAカードはどうでしょうか。ANA JCBカードは10マイルコースの手数料が2,000円(税抜)。他よりも手数料が安いのが魅力的です。

10マイルコースは1,000円につき1ポイント=10マイル。5マイルコースは1,000円につき1ポイント=5マイル。5マイルコースで貰えるマイルは10マイルコースの半分です。10マイルコースに2,000円(税抜)の出費がかかると考えると、年間の利用額によっては逆に損をしてしまうケースも存在します。

たとえばANAカードJCBで年間100万円のショッピングを行ったとします。すると10マイルコースを利用してポイントをすべてマイルに交換した場合、式は15,000(1マイルを1.5円で換算)-年会費2,000円(税抜)+移行手数料2,000円(税抜)=で、11,000円分得をしたことになります。

もちろん、このお得額は、年間のカード利用金額が低いほど下がります。完全に損をしてしまうボーダーラインは28万。 28万円以上はもとより、年間で50~100万ほどカードを利用する方なら、ます10マイルコースを選んでおいて損はしないでしょう。しかし上記の式はあくまで1マイル=1.5円換算。これを1マイル=1円換算に変えると、また事情が変わってきます。1マイル=1円の場合、損をしないぎりぎりボーダーラインは42万円です。それ以下の利用金額だと、5マイルコースも10マイルコースも共にマイナスになってしまいます。

しかし10マイルコースは5マイルコースの2倍のマイルを付与されるとことには変わりません。30万円の利用なら両者の差はわずか150円ですが、100万円になれば5,400円分も差がつきます。

現在の決済額が月10万程度なら、年間100~150万円くらいにはなりそうでしょうか。やはりこのくらいの決済額があれば、5マイルと10マイルの差が大きくなりますので、10マイルコースを選択されたほうが良いと思います。

ANA JCBカード